ロアークが2017春夏シーズンに訪れたインドで出会った特別な祭典“Holi(ホーリ)”は、「色彩の祭典」または「愛の祭典」と言われており、街全体が活気にあふれた色彩と花の模様で溢れ、街角の石塊から生きている象の体全体までのすべてが、神々、花、無限の幾何学模様の印象で覆われます。Volume 12”MONSOON CHURCH”で登場するグラフィックもこの祭典からインスピレーション得て生まれました。
Holi(ホーリ)は、冬の終わりと春の訪れを告げるお祭りです。この祭典は悪に打ち勝つ善の勝利を意味し、多く人々にとっては他の人々と会い、遊び、笑い、忘れ、赦し、壊れた関係を修復する祝日で、そして良い収穫への感謝を祝う日でもあります。
そのHoliはPurnima(満月の日)から2日間続きます。初日の満月の日はHolikaの焚き火で始まります。人々が集まり、焚き火の前で宗教的儀式を行い、自らの内にある邪悪さが破壊されるように祈りを捧げます。
そして、2日目の朝はRangwali Holiとして祝われます。これは、誰でも参加できる自由色彩の祭典です。色彩の戯れや戦いは、友人でも見知らぬ人でも、豊かな人、貧しい人、男女、子供やお年寄りまで誰もが道や公園の広場、寺院、いろんな場所でドラムや楽器を持ち、歌ったり踊ったり、お互いに色の付いた粉を投げ合ったりしてこの祭典を平等に楽しみます。祭典の後は、共に食事しバング(マリファナ)を含む伝統的なお酒などの飲み物を酌み交わします。食事の後は人々はドレスアップし、その祭典の最後は友人や家族と過ごす祭典です。
そのHoliは、いくつかの伝説と長く伝統的な繋がりがあると言われています。 一説によると、ホーリ(Holi)という言葉は、鬼女のホリカ(Holika)を語源に持つと言われています。ホリカは、神を打ち負かしたとされる悪魔の王、ヒラニヤ・カシプ(黄金の愛と柔らかいベッドを意味する名前)の妹で、自らを宇宙の中の誰よりも優れていると公言していました。ヒラニヤ・カシプはある時、息子プラハラのビシュヌ神への熱心な信仰に激怒し、火に対し強い耐性を持つ妹ホリカの力を借り彼を処罰することに決めました。ホリカはプラハラを火の中に連れて行きましたが、そこに神が現れプラハラを救い、ホリカを破壊したと言い伝えられています。この一説からHoliは邪悪なHolikaが燃え尽きた記念として,その肖像を火の中で燃やす祝祭として今もその姿を残しています。 Holiのお祝いに伴う色・騒音とエンターテイメントは、同一性の感覚と兄弟愛の意識の証明を結びついています。この祭典は精神と社会の調和における教訓を家庭にもたらしているのです。
リバイバリストのNate ZollerがHoli RangoliにインスパイアされたRoark X Maurice ColeのコラボレーションによるShivaモデルで南インド、テンプルズの波に乗っている様子です。
写真@dylangordon
このサイケデリックな狂気が、ロアークのRangoliコレクションへと導きました。 Holi Rangoliの半袖シャツ、ボードショーツ、キャップはすべて、この色の祭典からインスピレーションを得て生まれたのです。
ロアークの最新コレクションはこちらよりご覧ください。